『フィルムカメラの楽しみ方 カメラの知識、撮影から現像・引き伸ばしまで』は、フィルムカメラに関するムック本です。
初版が2016年ですから、既にデジカメやデジタル写真が世間に普及してからの出版になります。
そのため、あえてフィルムカメラで撮る(フィルムカメラならではの魅力とは)といった姿勢がベースにある一冊となっています。
内容について
内容は全6章に分かれており、最初にフィルムカメラの基本について、2~4章が
それぞれ35mmフィルムカメラについて、二眼レフカメラについて、フィルム中判&大判カメラについて、5章が現像・プリントについて、最後の6章が実際にフィルムカメラで作品作りをされている写真家4名へのインタビュー(田尾沙織、一之瀬ちひろ、長野陽一、eric)です。
昔(デジカメ普及以前)の書籍のように35mmフィルムカメラや一眼レフに特化することなく、不便でわざわざ使わなくてもいいかも知れないけれど独特な魅力のあるフィルムカメラの世界について、いろいろなタイプのフィルムカメラの中から好きなタイプのカメラを選んで楽しむための情報を提供する一冊、という印象を受けました。
現像・プリントについて触れられているのも、それらがフィルムカメラのユーザーの楽しみにとって非常に大きなウェイトを占めているからのようです。
全体の作りについて
全体に写真やイラストが多めで読みやすい作りになっています。
その一方で意外と情報も充実しており、たとえば(当時の)現行フィルム一覧では各フィルムに特性やおすすめの用途を表す一言コメントが付いています。
また、各タイプのカメラについても代表的なモデルがコメント付きで複数掲載されており、興味を持ったタイプのカメラを実際に購入する際の参考にしやすくなっています。
他にも現像・プリントに関連して著名なプロラボ(※現像・プリントをしてくれるところ)東京カラー工芸社(TCK)の社長とプリンターの方へのインタビューがあったりと、盛りだくさんの内容です。
フィルムカメラに興味があって、どんなタイプのカメラがあるのか知りたい方や、現像・プリントとはどんな感じのものなのか知っておきたいという方などにおすすめです。
フィルムカメラの楽しみ方 カメラの知識、撮影から現像・引き伸ばしまで [ Mosh books ]
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