[将棋] 『美濃囲いを極める77の手筋』

『美濃囲いを極める77の手筋』は、振り飛車で美濃囲い(または高美濃)に囲っている時の受け方に関する本です。

美濃囲いは歴史ある優秀な囲いですが、それゆえに居飛車側の研究も進んでおり、弱点を突いた攻めをもろに食らうと、まったく粘りが効かずにそのままやられてしまうことがよくあります。

この本では美濃囲いに対する居飛車側の攻めを

  • 横からの攻め
  • 端攻め
  • その他

の3つに大別して、それぞれに対する受け方や、攻めを受ける際に有効な駒などについて解説しています。

(※いずれの場合でも、攻められてからどうしようと考えるのではなく、危ない筋を知ってあらかじめ手を打っておくことが大切です)。

また、単に守りが堅くなればよいというのではなく、受け過ぎて攻め駒が足りなくなってしまわないようにといったことや、受けるとそのまま相手の攻めが続いてしまうので受けずに攻め合った方がよいケースなどについても記してあります。

ふだん、美濃囲いや高美濃で戦っているけれど、どうも囲いを破られやすくて……といった方によいのではと思います。

 

写真集「マグナムサッカー」

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以前、見て、少し印象に残っていた写真集です。

タイトルのマグナムとは、かつて一世を風靡した写真家集団マグナムのことです。

www.aflo.com

この写真集は、そんなマグナムに所属する写真家が世界のあちこちで撮ったサッカーに関連した写真をまとめたもの――なのですが、実際にはサッカー自体の取材に行って撮られた写真はまれで、ほとんどは別の取材の合間に撮られた写真のように思います。

そのため、昔のサッカーの試合の写真を期待する方には向きません(有名選手のプレーをたくさん見られるような写真集ではないということです)。

むしろ、本当に世界のさまざまな場所でさまざまな環境にいる一般の方たちが、サッカーに触れることで楽しんだり、時には悲しんだりと、いろいろな感情を喚起されているということが垣間見える写真集ではないかと思います。

また、こちらも明記はされていないのですが、各写真の撮影年からいってフィルムカメラによる写真がほとんどだろうと思われます。そのため、フィルム写真に興味のある方にもよいかもしれません(なにげない光景に見えてもセンスのよい写真がいろいろあるように感じましたので)。

 

(※こちらの写真集、以前は持っていたのですが、既に手元になかったため、図書館で借りて、ところどころ確認しながら記事を書いています。が、全ページをつぶさに確認したわけではありませんので、若干、確度の低いところがあるかもしれません)。

 

[短編小説] ひょんなことから憧れのお嬢さんと2人きりで時間を過ごすことになった羊飼いのお話(「星」)

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「星」は、アルフォンス・ドーデー作の短編小説。

山の上で1人で羊の番をするのが仕事の羊飼いは、秘かに主家のお嬢さんステファネットにあこがれていました。

といっても、昔の話にありがちな身分違いというもので、リアルな対象としてではありません。

そんな彼が、ひょんなことからそのお嬢さんと2人きりで一夜を過ごすことに……といったお話です。

特に何かが起こるような話ではないのですが、お嬢さんを星にたとえた最後の文章が少し印象的でした。

 

※私が読んだのは、こちらの短編集(「百年文庫70 野」)に収録されたバージョンです↓

 

野 (百年文庫 70)楽天ブックスへのリンクですが在庫切れ中……。下の部分は帯で、帯なしだと真っ白です)。

 

性悪なお姫様が登場する創作童話(「フィオリモンド姫の首かざり」)

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「フィオリモンド姫の首かざり」は、同名の童話集に収録されている創作童話。

王様がいてお姫様がいて魔女がいて魔法があって……といった定番の童話系ファンタジーワールドなのですが、登場するお姫様(フィオリモンド姫)がとにかく性悪なのです。

こういった童話で悪い魔法使いがするようなことを、お姫様自らが行なって、しかもまったく反省することもないという、かなりの性悪さ。

退治されたり成敗されたりする側がお姫様という、個人的にはあまり見たことがないタイプの作品でした。

フィオリモンド姫の首かざり (岩波少年文庫) メアリ・ド・モーガン楽天ブックスへのリンクですが、おそらくは在庫切れ……) 

 

[短編小説] 戦火に包まれた世界を飛ぶ<第三の鳩>(「第三の鳩の物語」)

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ノアが箱舟から放った鳩は2羽、しかし、実は3番目に放たれた<第三の鳩>がいた……という設定の短編小説。

ストーリー的に起承転結があるというよりは、半ばイメージ的な作品のように感じました。

近代世界を包む戦火を新たなるノアの洪水になぞらえているところが、個人的には印象的。

ちなみに作者は、評論「人類の星の時間」や伝記「マリー・アントワネット」などで知られるシュテファン・ツヴァイクです。

ポプラ社の「百年文庫8 罪」に収録されている3編のうちの1編ですが、本文は全11ページという掌編です。

一応アフィリエイトリンクを貼っておきますが、なかなかのお値段なので、図書館等で探されるのもよいのでは、と思います。

 

ツインテール女子に特化した 2015年発売の写真集(「キミ色ツインテール2」)

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「キミ色ツインテール2」とは

「キミ色ツインテール2」(2015年 宝島社)は、ツインテール女子に特化した写真集。

雑誌「smart」での連載企画に5人分の撮り下ろしを加えた2部構成となっています。

グラビアに登場しているのは、タレント、女優、アイドル等。

一部の方のグラビアしか見ていないのですが、見た範囲ではよい感じでした。

 

キミ色ツインテール(2) 古谷完 (※楽天ブックスへのリンクですが記事作成時は品切れ中)

一部グラビア簡単感想等

小島瑠璃子

いわゆる元気・スポーツ系の「こじるり」が3枚。野球のピッチングフォーム、バットを持ってのスイング等。

有村架純

少しふわっとした、ボリュームのある感じのツインテール。2枚だが、どちらも見開きなので、4ページ。

増井みお

撮影時のコンセプトなのかは分からないが、惑いの中といった表情の写真が3枚。黒髪だがツインテールの3分の2くらいは染めていてツートーン(この使い方で合っているのかは分かりませんが)。

松下玲緒菜

肩から胸くらいまである長めのツインテール。毛量もあるように見えてウェーブもかかっており、うにょ~んとした感じが写真によっては印象的。

 

[将棋] 「詰将棋パラダイス3手詰傑作選」

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詰将棋パラダイス3手詰傑作選」とは

マニアのための詰将棋専門誌「詰将棋パラダイス」の過去作を中心に厳選された3手詰の作品が掲載されている書籍です(マイナビ将棋文庫 編者は「詰将棋パラダイス」)。

構成について

達人編、王様編、鬼編、神編の全4章に分かれており、各章50問で合計200問が収録されています。

実際に解いてみた感想

以下、実際に全問やってみての感想です。

タイプ的には実際の対局で出てきそうな局面のものは少なく、パズルとしての詰将棋という傾向が強い作品集です。

駒の利きをうまく使った頭の体操、みたいなイメージで臨むとよいかも知れません。

だだっ広い配置なのに大駒の連携でうまく仕留めることができる作品や、いかにも詰将棋的な手では逆に詰まない作品など、内容も色々です。

難易度的には、こちらのひらめきやすい手が使われているものはサクッと解けますが、そうでない場合には一苦労。

そういう意味では、どの問題が解きにくいかは個人によって異なる、といえる作品集かも知れません。

こんな方におすすめ

実戦的な詰み筋を覚えるための詰将棋に飽きてしまって気分転換したい方や、長手数のものにはトライしたくないけれど詰将棋で頭を使ってみたい、といった方によいのでは、と思います。

注意点

複数の詰み筋があっても正解ページには全部は書かれていない場合が多々ありますので、ご注意ください。