[短編小説] 戦火に包まれた世界を飛ぶ<第三の鳩>(「第三の鳩の物語」)

(この記事にはアフィリエイトが含まれています)

ノアが箱舟から放った鳩は2羽、しかし、実は3番目に放たれた<第三の鳩>がいた……という設定の短編小説。

ストーリー的に起承転結があるというよりは、半ばイメージ的な作品のように感じました。

近代世界を包む戦火を新たなるノアの洪水になぞらえているところが、個人的には印象的。

ちなみに作者は、評論「人類の星の時間」や伝記「マリー・アントワネット」などで知られるシュテファン・ツヴァイクです。

ポプラ社の「百年文庫8 罪」に収録されている3編のうちの1編ですが、本文は全11ページという掌編です。

一応アフィリエイトリンクを貼っておきますが、なかなかのお値段なので、図書館等で探されるのもよいのでは、と思います。